宿題の合宿で最初に感じた違和感……それは美春、環たちの言動にあった。その違和感は純一やさくらだけでなく、音夢や杉並といった面々まで感じ始めていた。やがて違和感は大きな不安となり、純一と音夢を包みはじめる。その時さくらは落ちてきた一枚の桜の花びらに気付き、桜の木を見上げ、すでに開いた幾つかの桜の花と無数の蕾を見つけるのだった。そしてさくらはアイシアの行っていた行動を思い出す――。
当たり前のように繰り返される日常。
あまりに見慣れたいつもの風景。
波はただ寄せては返し、灼熱の太陽は今日も天に輝く。
その中にあってふと、自分だけ何かが違う。
……そんな気がした。
けたたましい蝉の声さえ嘘に聞こえて、今何かが、静かに、そして深く浸透していく。
まるで自分が自分でないような、説明しようのない、それは夏……。
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